意外と知らない目に与える紫外線の影響など、
健康の専門家による見解を一挙公開!
梅雨も終わりが近づき、本格的な夏のイベントシーズンの
到来が近付いてまいりました。
気象庁の発表では、7~8月に紫外線量が年間で最も多くなると発表されています。
そのため、この時期の紫外線対策には気を遣われる方も多いのではないでしょうか。
医師のともでは、内科系・外科系・皮膚科・眼科などを専門とする医師237名の
ご協力のもと、「医師が考える紫外線対策」について、意識調査を実施しました。
▼調査概要
【対象者】 医師(男女)
【雇用形態】勤務医、開業医、その他(医局員、大学院生、フリーランスなど)
【調査手法】自社登録医師を利用したインターネット調査
【実施期間】2019年6月4日~6月14日
【有効回答数】237名
<紫外線対策をしている医師は全体の6割以上!>
Q.紫外線対策してますか?(n=237)
<紫外線対策は、夏の時期だけで大丈夫?>
Q.紫外線対策を行った方がいい時期とは?(n=658、複数回答)
夏の時期だけではなく、1年中行うべきという回答も上位に来ており、
年間を通してケアすることが重要であるとうかがえます。
<実は重要!目の紫外線対策について>
Q.紫外線対策を行った方がいい箇所とは?(n=527、複数回答)
顔や体といった箇所は、日焼け止めや衣類でカバーできますが、目の紫外線対策に
関しては選択肢が限られています。しかし、最近ではUVカット効果のあるサプリや
コンタクトレンズなど手軽に始められるグッズが増えてきておりますので、
そうしたグッズを活用して目の紫外線対策もしっかり行ってみてはいかがでしょうか。
「その他」の回答内容:耳の裏、手の甲など
<紫外線が目にもたらす、深刻な影響について>
Q.紫外線がもたらす目への影響について、深刻だと思うものとは?(n=252、複数回答)
「白内障」が全体の6割を上回り、最も多く回答数を集めました。
「その他」の回答内容:目から入る紫外線も皮膚のシミ悪化の原因となること、
ドライアイなど
<紫外線が皮膚にもたらす、深刻な影響について>
Q.紫外線がもたらす皮膚への影響について、深刻だと思うものとは?(n=349、複数回答)
「シミ」、「そばかす」、「シワ」といった美肌の大敵を上回り、
最も深刻だと回答を集めたのは、「皮膚がん」でした。
「その他」の回答内容:アトピー性皮膚炎の悪化、角化症など
<紫外線が体にもたらす、深刻な影響について>
Q.皮膚と目以外にも紫外線がもたらす影響について、深刻だと思うものとは…!?
<子供(12歳以下)の紫外線対策について>
Q.子供(12歳以下)にも日焼け止めクリームやスプレーを
塗ったほうが良いか?(n=237)
子供のうちから大量の紫外線を浴びた場合、数年後~何十年か経ってから
深刻な影響が出てくる可能性があります。そのため、「必要である」という回答が
過半数を占める結果となりました。
しかし、一方で薬害との相対的効果を考え、「通年では時期によって使用するべき」
という回答も多く見受けられました。
また、「特に必要ない」という回答については、
「衣類など別のグッズで紫外線対策をする」という回答が多く、
「紫外線対策をしなくてもいい」とする回答はごくわずかでした。
<日焼け止め、SPF値は高くなくても大丈夫!>
Q.医師として、日焼け止めを購入する上で重視すべき点とは?
興味深かったのは、「SPFの値」を選んだ方の中で、あえて
「SPF値が高すぎないものを選ぶ」という回答が半数を超えていたことです。
そもそもSPF値とは、「紫外線 B 波を防ぐ値」のことであり、SPF値が高いほど
日焼けが始まるタイミングを遅らせることが可能になります。
しかし、SPFは日焼け自体を防ぐものではないため、肌への負担を考えて
「SPF値が高すぎないものを選ぶ」という回答が半数を超える結果となりました。
では、SPFが高い日焼け止めは、なぜ肌への負担が大きいのでしょうか?
それは、「紫外線吸収剤」という成分が含まれていることが多いからです。
「紫外線吸収剤」は、サラサラしていて塗りやすいといったメリットがある反面、
有機化合物が含まれており、人によっては肌に負担がかかってしまいます。
(赤み、かぶれなど)
大切なのは自身の肌や、普段の環境から使いやすいものを選ぶことです。
<日焼け止めは、こまめに塗り直さないと意味がない!>
Q.医師として、日焼け止めを塗る上で気を付けていることとは?
日焼け止めを塗ってから、長時間経過すると汗や摩擦によって日やけ止めが
落ちてしまいます。
どんなにSPF値・PA値が高くても、落ちてしまえば意味がありません。
大切なのは、肌に負担がかからないものを、こまめに塗り直すことなのです。
また、強めの圧で塗ってしまうと、ムラが出来てしまい、効果が半減してしまいます。
以前、皮膚科の医師に日焼け止めを塗るコツについておうかがいした際は、
「優しく撫でるように塗った方がいい」とアドバイスを受けたので、
ぜひ参考にしていただければ幸いです。
<まとめ>
今回のアンケートでは、紫外線が人体に与える悪影響が目立つ結果となりました。
しかし、紫外線が人体に与える影響は、決して悪いことばかりではありません。
紫外線の良い点としては、適度に浴びると「体内のビタミンD生成効果」や、
「リラックス効果」があると言われております。
大切なことは、紫外線を浴びすぎないように、上手にコントロールすることです。
※本アンケート結果につきまして、許可なく複製・転用・販売などの
二次利用することを固く禁じます。
【本件に関するお問合せ先】
株式会社医師のとも 経営戦略室
代表:03-5422-9612
E-mail:keisen@ishinotomo.com